入れ歯を長持ちさせるには
人によって差はありますが、入れ歯(義歯)は3年程度もちます。しかし、時間が経つにつれて、入れ歯がぴったり合うようにリラインまたは再調整が必要となります。
定期的にかかりつけの歯科医を受診している場合には、入れ歯の修理がいつ必要か、新しい入れ歯を作る必要があるかどうかについて、アドバイスがもらえるでしょう。しかしこれは、毎日のお手入れや、どのくらい状態が保たれているかによって異なります。
入れ歯に作り直しが必要なのはなぜですか?
入れ歯の修理や新たな作り直しが必要となる理由はさまざまです。顔の形の自然な変化は、入れ歯の作り直しが必要となる要素の1つです。年齢とともに、歯ぐきや顎の骨は縮んでいきます。これは、骨の再吸収と呼ばれます。このプロセスと正常な摩耗によって、時間の経過とともに入れ歯はゆるくなり、以前より安定しなくなったと感じるようになります。入れ歯を修理できるかどうかは入れ歯の状態によるため、かかりつけの歯科医が 自然なフィット感を維持する 選択肢を説明してくれます。リライン(裏装)またはリベース(改床)を行う場合も、作り直しが必要な場合もあります。
次のいずれかに気付いたら、かかりつけの歯科医に相談してください。
- 話すとき、入れ歯がカチカチと音を立てる
- 入れ歯の装着感が以前ほど快適でない
- 歯グキがチクチクする
- 入れ歯が摩耗しているように見える
入れ歯の維持管理
入れ歯を長持ちさせ、装着中にお口全体をケアするためにできることがいくつかあります。
- 毎日入れ歯を洗浄する。これは当たり前のように聞こえますが、入れ歯をさわやかに保つには、自然歯と同じように、入れ歯に歯垢や細かい食べカスが詰まらないようにすることが重要です。浸す、ブラッシングする、すすぐ、の3つの組み合わせが、入れ歯を洗浄するのに最も良い方法. です。
- 就寝前に入れ歯を外す。入れ歯は日中連続して装着しているため、歯科医は、夜は入れ歯を外してお口を休めることを勧めるでしょう。入れ歯を外しているときは、歪んだり変形したりしないように完全に水に浸すと、良い状態を保つことができて安心です。
*かかりつけの歯科医から夜もつけるよう言われている方は歯科医の指示に従ってください
- 入れ歯を取り扱うときに注意する。破損を防ぐために、誤って落とした場合に備えてやわらかいタオルや水を張った洗面器を下に置いて入れ歯を洗浄しましょう。
入れ歯が以前より快適でない、あるいは緩くなったと感じた場合には、次にどうすればよいか、かかりつけの歯科医に相談するとよいでしょう。きちんと適合する入れ歯を適切に管理すると、入れ歯が長持ちし、思い通りの生活が送れます。